春まで冬眠、食感保つ 朝日・「雪りんご」

無袋ふじとシナノゴールドを雪の中に入れて保存した=朝日町・Asahi自然観

 朝日町産のリンゴを雪中に保存して付加価値を高める「雪りんご」の準備作業が28日、同町のAsahi自然観駐車場で行われ、地元農家らがコンテナに入った2種類のリンゴ計約5トンを雪で包んだ。

 雪りんごは0度近い温度と程よい湿度の中でリンゴを保存することで、収穫直後のみずみずしさや食感を保つ取り組み。今季は霜害や少雨の影響で例年より数量が少ないものの、無袋ふじ322ケース、シナノゴールド10ケースを用意した。生産者ら約20人がコンテナを次々と積み上げ、ブルーシートをかぶせた後に雪で覆った。

 地元生産者でつくる「雪りんご研究会」(志藤修治会長)が毎年行っている。来年4月上旬に掘り出し、同町の道の駅あさひまち・りんごの森などで販売する予定。志藤会長は「暖冬のようだが、みんなが期待するおいしいリンゴになりますように」と願った。

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