ミス…「個人情報」書かれた書類、ごみと誤って清掃業者に渡す さらに書類が収集車に積まれるも飛び散る 児童センター利用者の詳細記載…道に散乱、見つけた人の連絡で発覚 拾い集めるのに2日間かかり「今流出の情報ない」

総合児童センターの利用票が路上に飛散

 埼玉県和光市は26日、市立総合児童センター(和光市広沢)の利用者の氏名や学校名など個人情報を記載した利用票の処分を同センターの指定管理者だった社会福祉法人「和光市社会福祉協議会」から依頼された清掃業者が運搬中に路上に飛散させ、2日間かけて回収した、と発表した。今のところ、個人情報の2次使用など流出の情報は届いていないという。

 市によると、同協議会は今年12月15日、同協議会事務所(和光市南)倉庫に保管していた2017年12月20日の利用票(当日利用者286人)を清掃業者に渡し、同業者は翌16日に市清掃センターに搬送する際、途中の市内のごみ集積所で作業中、利用票がパッカー車から飛散した。翌17日、集積所近くの路上で利用票が散乱しているのを市民が見つけ、同協議会に連絡。同協議会は18日までの2日間で111枚の利用票を回収した。同センターは21年度から別の民間会社が指定管理しており、同協議会は指定管理していた期間の資料を倉庫に保管。この日、別の事業ごみとともに誤って清掃業者に渡していたという。

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