都心から好アクセス!首都圏の人々、埼玉のキャンプサロンへ カフェ併設、地元民と交流 イベントも好評

皆野と首都圏の住民をつなぐキャンプサロン「ぼくらのミナノベース」=皆野町三沢

 埼玉県皆野町三沢の緑と川に囲まれた自然豊かな敷地に、キャンプサロン「ぼくらのミナノベース」が開設された。町地域おこし協力隊の松藤裕也さん(41)が、キャンプ場で皆野と首都圏の住民を有機的につなぐ仕組みを構築。今後、さまざまなイベントを展開し、新たなつながりや価値観に出合えるアウトドア+アルファの地域交流施設を目指す。

 同サロンは11月にオープン。町民らが所有する約9千平方メートルの元くわ畑を、自由にテントが張れるフィールド(定員20組)に替え、自家製カレーやコーヒー、アルコール飲料などを提供するカフェ「鹿のねどこ」を併設した。無料のたき火場は、キャンプ利用者と地元住民が交流できる。

 松藤さんは山口県出身。キャンプ運営で地域振興に貢献できないかと考え、自分の故郷に似ている皆野町に2021年に移住した。地域住民と交流を深めながら、水や電気などのインフラ整備の難題を乗り越え、3年近くかけてフィールドを完成。11月には、地域おこし協力隊員とのコラボレーションイベント「皆野サンデーピクニック」を開催し、好評だった。

 「都心から好アクセスのため、さまざまな業種の方がキャンプ場に集まる。地元の方も、くつろぎの場としてカフェを利用してくれているので、さまざまな接点をつなぐ企画を進めていきたい」と松藤さんは意気込む。

 キャンプ場利用は、キャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」から。

© 株式会社埼玉新聞社