フォレストに今季初連勝献上のユナイテッドが年内最終戦で痛恨の敗戦…【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第20節、ノッティンガム・フォレストvsマンチェスター・ユナイテッドが30日にシティ・グラウンド・スタジアムで行われ、ホームのフォレストが2-1で勝利した。

前節、アストン・ビラに劇的勝利を収め、公式戦5試合ぶりの得点と白星を挙げた7位のユナイテッドは、ニューカッスル相手に会心のヌーノ新体制初勝利を挙げた16位のフォレストとのアウェイゲームに臨んだ。テン・ハグ監督は連勝締めを狙った2023年ラストゲームに向けて前節から先発1人を変更。体調不良のホイルンドがベンチ外となり、アントニーを右ウイングに配置。ラッシュフォードが1トップに入る形となった。

試合はホームのフォレストが開始直後に右サイドでの見事な崩しからボックス付近のドミンゲスがいきなり際どいシュートを放つなど、良い入りを見せた。

一方、時間の経過とともにボールを保持するユナイテッドは自陣と中盤でボールを動かすが、アタッキングサードではコンパクトな相手の守備を前に仕掛けのパスやドリブルを繰り出せず。完全に攻めあぐねる状況が続き、33分にはワン=ビサカが打たされる形で放ったミドルシュートでようやくファーストシュートを記録した。

以降もクローズな展開が続くなか、フォレストがカウンターからより可能性のある攻撃を見せたが、こちらも最後の局面での精度を欠く。そして、両チームを通じて枠内シュート1本に、XG(ゴール期待値)も0.5を割る見せ場の少ない状況のままハーフタイムを迎えた。

ユナイテッドはメイヌーを下げてマクトミネイをハーフタイム明けに投入。だが、後半も立ち上がりはホームチームに押し込まれる守勢を強いられる。

さらに、後半序盤に左ハムストリングを痛めたアントニーが大事を取ってかベンチに下がり、54分に負傷明けで今季初出場となるアマド・ディアロが投入される。ただ、この直後には右サイドで深い位置に侵攻したワン=ビサカからの丁寧な横パスに反応したダロトに決定機。ペナルティアーク付近で右足を振り抜くが、DFとGKに触られて右ポストを叩いた。

ここまでの流れで最大の決定機をきっかけに試合に動きが出始めると、行ったり来たりの展開のなかでホームチームが先にゴールを奪う。64分、イエーツ、エランガと右サイドでパスを繋いでアンダーラップでボックス右に侵入したモンティエルが巧みな反転からボックス中央へ丁寧な折り返しを供給。完全にフリーとなったドミンゲスが右足のダイレクトシュートをゴール左隅へ流し込んだ。

敵地で先に失点をする厳しい流れとなったユナイテッドはすぐさま反撃を開始。リスクを冒して前に出ると、若武者の気概溢れる守備から相手のミスを誘って同点に追いつく。

78分、ニアカテからバックパスを受けたGKターナーのパスコースを読んだガルナチョが見事なスライディングでパスカット。そのままボックス右に運んでシュートではなく左で浮いたラッシュフォードへのパスを選択。これを赤い悪魔の背番号10が冷静に右隅へ蹴り込んだ。

良い時間帯の同点ゴールで勢いづくユナイテッドは、直後の82分にペナルティアーク付近でガルナチョからパスを受けたエリクセンが鋭い右足のミドルシュートで逆転に迫る。だが、ここは失点に絡んだGKターナーが意地のビッグセーブで阻む。

すると、このターナーのビッグセーブの流れで仕掛けたロングカウンターから右サイドで仕掛けたエランガの丁寧な横パスに反応したギブス=ホワイトがペナルティアーク付近から見事な右足のダイレクトシュートを右隅に突き刺し、得意のカウンターで勝ち越した。

リスク管理を怠った結果、手痛い2失点目を喫したユナイテッドは、ここから守備的なカードを切って専守防衛の構えを見せるフォレストに猛攻を仕掛けていく。

10分が加えられたアディショナルタイムに決死の攻撃を仕掛けたが、ブルーノ・フェルナンデスらの決定的なシュートはGKターナーら相手守備陣の好守に阻まれると、ラストプレーではボックス右で浮いたエリクセンにチャンスが訪れたが、このシュートは枠の右に外れて万事休す。

この結果、フォレストに今季初の連勝を献上したユナイテッドは、年内最終戦にして後半戦初戦で黒星を喫し、すっきりしない形で年内最後の戦いを終えた。

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