近江町市場にぎわいピーク 正月用の食材求め

地元客や観光客でごった返す金沢市の近江町市場

 金沢市の近江町市場は30日、おせち料理の材料を買い求める客で混雑のピークを迎えた。新型コロナが収まった今年の年の瀬は、観光客の人出もコロナ前に戻り、例年以上に活気づいた。

 従業員が大声でカニやブリ、甘エビ、数の子といった石川の幸を売り込み、買い物客は年末年始の食卓を彩る食材を求めて慌ただしく行き交った。

 東京から金沢に帰省し、家族4人で訪れた堀田光太郎さん(36)は「子どもに新鮮な魚を見せたくて来た。甘エビを買ったので実家で食べたい」と話した。

 近江町市場は31日も営業し、1~4日は休業する。

 30日の石川県内は高気圧に覆われて晴れ、最高気温は金沢14.3度、輪島13.0度など各地で平年を3~6度上回り、11月下旬から12月上旬並みの暖かさとなった。

  ●元日は曇り、雨や雪も

 金沢地方気象台によると、県内は31日から1日にかけて大気の状態が不安定となり、31日は雨時々曇りで、昼前からは雷を伴う所がある。1日は曇りで、一時雨か雪が降る見込み。気象台は落雷や激しい突風に注意を呼び掛けている。

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