大津市の小学6年生が「世界青少年発明工夫展」で銅賞 光合成する日傘を差すアイデアとは

光合成する日傘の絵画を描き、世界青少年発明工夫展で入賞した鶴迫さん(大津市・瀬田北小)

 世界青少年発明工夫展で、大津市立瀬田北小学校6年の鶴迫創亮さん(12)が銅賞を受賞した。光合成する日傘を差して熱中症を予防しながら、二酸化炭素を減らして地球温暖化を防ぐアイデアを絵に描いた。練習を重ねた英語のプレゼンテーションで見事に栄誉を勝ち取った。

 2022年、5年生の夏休みの宿題で絵を描き、発明協会主催の「未来の科学夢絵画展」で特許庁長官賞を受賞。日本代表として世界大会に参加した。

 理科や算数が好きで、1年生から同展に毎年応募している。母の朝子さん(45)は「本人の興味に関係していたらチャレンジしてみようと声がけしたり、アイデアを探しに一緒に図書館に行ったりしました。やる前に子どもが『無理かも』と言うこともありますが、やってみてから考えようと言っています」と話す。

 今回、鶴迫さんは熱中症のニュースや暑い中で1キロ以上の道のりを通学していた体験を基にアイデアを練った。「どうすれば暑さを止められるか考えた」と言う。

 アイデアを説明する英語のスピーチは苦労した。2カ月ほど文章を繰り返し読んで、内容や発音を覚えた。努力の成果が銅賞という結果になり、「世界大会に出場できてとてもうれしかった。将来の夢は科学者。未来に役立つことを考えていきたい」と笑顔で話した。

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