黒部川の電源開発に貢献、高峰譲吉を漫画で学ぼう 研究会が富山県黒部市の中学生に贈る

中教育長(右)に漫画を贈る河田実行委員長=黒部市役所

 富山県の黒部市宇奈月温泉の開湯100周年に合わせ、NPO法人高峰譲吉博士研究会(東京、清水昌理事長)は、黒部川の電源開発に携わった高峰の功績を知ってもらおうと、伝記漫画「高峰譲吉博士物語」を市内の中学生に贈った。

 高峰は高岡市出身の化学者。電源開発が契機となり、開発拠点として宇奈月温泉が整備された。

 伝記漫画は同NPOが2015年に発行したもので、高峰が化学者として成長し、消化酵素「タカヂアスターゼ」を発見した経緯や、家族との絆を描いている。中学生には1人1冊ずつ、このほか全小中学校に1冊ずつ合わせて1076冊を贈った。

 市役所で贈呈式があり、同NPO会員の河田稔宇奈月温泉開湯100周年事業実行委員長が、中義文教育長に手渡した。

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