有田焼の「カネゴン」、限定販売 伝統工芸と特撮キャラのコラボ 有田町の焼き物商社が製作

有田焼のカネゴンの製作に関わった金照堂の金子真次社長=有田町のアリタセラ

 日本の伝統工芸とアニメや特撮のキャラクターをコラボさせた商品を企画する会社が、有田焼の関係者と協力して円谷プロの人気怪獣「カネゴン」をかたどったオブジェを商品化した。限定15体を製作し、1体74万8千円(税込み)で販売している。

 商品企画を手がけるステラナーヴェ(愛知県)とツギイロ(東京都)の共同事業で、ものづくりの伝統とポップカルチャーを融合させて新たな価値を生み出す狙いがある。事業名は「トラカル」。カネゴンは有田町の焼き物商社の金照堂が依頼を受けて製作チームをつくり、有田焼の伝統技術と3Dなどの新しい技術を組み合わせながら、複雑な形の一体焼成を実現させた。

 高さ約25センチ、重さ約500グラム。鉱物のような質感が特徴の金泥釉(きんでいゆう)という加飾の技法を用いている。金照堂の金子真次社長(63)は「有田焼の高度な技術を生かした商品で新たな市場を開拓したい」と話す。申し込みはトラカルのウェブサイトへ。(青木宏文)

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