お歳暮や、お年始の贈答品としても重宝される、置賜地域の冬の郷土食「みそ餅」の製造が地元の菓子店などで盛んに行われている。長井市館町北の「萬寿屋本舗」では、従業員が手際よく袋詰め作業を進めている。
冬場の保存食として受け継がれ、甘じょっぱさと、みその香ばしさが特徴。オーブントースターなどであぶって味わうのが定番で、おやつとしても親しまれている。
萬寿屋の鈴木喜典専務(46)は「寒さが増すにつれ、注文も増えてきた。古里の懐かしい味を求め、遠方からも引き合いがある」と話す。
未開封なら常温で1カ月ほど日持ちする。味は秘伝豆、ゴマ入りなど5種類。10枚入り400グラム、各810円。県内外のスーパーにも出荷している。問い合わせは同店0238(84)0022(水曜定休、元日休業)。