飼育しながら“謎”解明したい 鶴岡・加茂水族館、新たに「コトクラゲ」展示

新たに展示されたコトクラゲ=鶴岡市立加茂水族館

 鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)はカラフルで、たて琴に似た形の「コトクラゲ」の展示を新たに始めた。体長は成長すると12~15センチになり、23日から黄色の1匹を紹介している。

 日本近海の水深70~300メートルに生息し、遊泳せず、サンゴや岩などに付着していることが特徴で、透明な台の上でじっとしている。同館の職員が高知県室戸市沖で無人潜水機を使い、採集した。

 新江ノ島水族館(神奈川県)や美(ちゅ)ら海水族館(沖縄県)などで展示されてきたが、加茂水族館では初。成長速度や繁殖方法などは明らかになっていないという。「飼育しながら解明していきたい」と同館。“謎”の解明に意欲を燃やしている。

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