水上ドローンを量産 滝沢・炎重工、ごみ回収や救助に活用

水難救助に有用な新商品。炎重工は水上ドローンの量産化に乗り出す(同社提供)

 ロボット開発などを手がける炎(ほむら)重工(岩手県滝沢市、資本金1億7920万円、古沢洋将(ようすけ)代表取締役)は水上を航行するドローンの量産に乗り出す。これまで水面に漂うごみの回収や水難救助など多様な商品を開発し、現場作業の安全確保や省力化に役立つとして引き合いが強まっている。現在の年間販売は数十台だが、2025年度には千台規模へ拡大を見込む。

 同社の商品は水面のごみを集める「掃除屋ジンベエ」、正しい位置を記憶して波で流されそうになると元の場所に戻るブイ形の「水上アンカーとどまる」、水産業の養殖場で自動給餌する「えさやり撒(ま)きちゃん」など12種類。

 6月に発売した「レス救ボート」は水上に投げ入れてすぐに水難現場へ向かえる優れ物。ソナーを取り付けると、広範囲や水中深くにある目的物を見つけ出せる。救命ボートを膨らませてから隊員が乗り込む従来の手法より速く、正確な作業が期待できる。

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