キャンプで越年、28組 南砺・閑乗寺公園 県外からも利用

年越しキャンプで、たき火で暖を取る利用客=南砺市閑乗寺公園キャンプ場

 南砺市井波地域の閑乗寺公園キャンプ場で31日、「年越しキャンプ」が行われ、県内外28組の愛好者や家族連れが大自然に囲まれた中で新年を迎えた。

 関係者によると、県内に年末年始利用できるキャンプ場はほとんどなく、31日は石川、東京、神奈川、新潟からも愛好者が訪れた。

 次女と訪れた高岡市の山本邦章さん(67)は「冬は静かで、虫が出ないのがいい。ラジオを聞きながら娘と新年を迎えたい」と話した。

  ●猛暑で利用者減

 指定管理者の閑乗寺観光開発(南砺市)によると、同キャンプ場の年間利用者は一昨年まで7年連続で増え、2023年は前年比16%減の1万1819人だった。8、9月の猛暑で敬遠されたほか、「コロナ明け」で屋内施設に人が流れたとみている。一方でコテージでのバーベキュー利用が増えた。楠則夫社長(74)は「来年はトイレ整備や区画増設などサービス面の充実を図りたい」と話した。

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