ベトナム人急増の町でサンドイッチ通じ交流 手ほどき受け同国の「バインミー」作る

ベトナム料理「バインミー」の作り方に挑戦した教室(京都府宇治市・生涯学習センター)

 宇治市国際交流協会主催の「ベトナム語」語学講座の一環で、ベトナム料理教室が京都府宇治市の生涯学習センターで開かれた。受講生たちはベトナム人講師に教わりながらサンドイッチ「バインミー」を作り、談笑しながら味わった。

 市内ではベトナム人の住民が急増しており、12月1日現在で592人が暮らす。ベトナム語講座は3年目で、2023年は全8回の最終日に初めて料理教室を企画した。

 特定技能として企業で働き、講座の講師を務めたベトナム人のグエン・タインさん(31)=京都府久御山町=が料理も手ほどきした。みじん切りにしたトマトやニンニクを火にかけてソースをつくり、フランスパンの中にハムやパクチーなどと一緒に挟んだ。

 参加者は辛めのソースを試すなどしてベトナムの食文化を体験した。女性(74)は「講座を通して交流ができて、温かい気持ちになれました」と話していた。タインさんは「皆さんがおいしく食べてくれてうれしいです」と笑顔を見せた。

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