丹後の海撮ったカメラマンの遺作展 沖で光る稲妻、青い夜光虫 季節感あふれる情景とらえる

丹後の海をテーマに風景写真を撮り続けた中江弘直さんの遺作展(京都府京丹後市・琴引浜鳴き砂文化館)

 丹後半島の海をテーマに風景写真を撮り続けた京都府京丹後市丹後町間人出身のアマチュアカメラマン中江弘直さんの遺作展が、同市の琴引浜鳴き砂文化館で開かれている。巨大な一枚岩「立岩」を中心に、季節感あふれる情景をとらえた作品が会場を彩っている。

 中江さんは20代から趣味の山登りとともに間人地区を中心に風景写真を撮り始め、府内の写真コンテストや兵庫県豊岡市の美術展などで入賞。2023年3月に82歳で亡くなった。

 会場には丹後沖で光を放つ稲妻、夕日に染まった丹後の海、青く輝く夜光虫などをとらえた22点が並ぶ。

 中江さんの長男で市観光公社職員の学さん(55)=同町間人=は「カニのシーズンには底引き漁船の帰港風景を撮り、春になれば草花を追いかけていた。父の作品に触れてもらえれば」と話す。

 1月20日まで(火曜日および12月28日~1月3日休館)。要入館料。

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