朝日町のりんご温泉は31日、利用者の健康を願い、同町の豊龍神社(豊嶋宏行宮司)で、リンゴの祈●(きとう)を行った。願いが込められた実は正月の三が日の間、浴槽に浮かべる。
同温泉の泉質は植物を起源とした泥炭や亜炭が多い地層から出ているモール泉で、肌に優しいのが特徴。町特産のリンゴを浮かべ、利用者を楽しませている。祈●は初めてで、辰(たつ)年にちなみ、「龍」の名が付く町内の神社で行った。
この日は、町内産の無袋ふじ約120個の祈願をした後、関係者が玉串をささげた。松田勝美支配人(60)は「リンゴがいっぱいのお湯に漬かり、気持ちよく新年のスタートを切ってほしい」。願いを込めた実のように、利用者の運気も急浮上することを願った。
●=示ヘンに寿の旧字体