《新年・茨城趣味特集》ひたちなかマジッククラブ(ひたちなか市)

手品の練習をするひたちなかマジッククラブの会員=ひたちなか市石川町

■見る人を驚かせ、笑顔に 失敗しても励まし挑戦

茨城県ひたちなか市石川町の子育て支援・多世代交流施設「ふぁみりこらぼ」の研修室で、「ひたちなかマジッククラブ」の会員が1人ずつ音楽に合わせ、手品を披露する。

一度切って2本になったひもを1本に戻したり、1輪の花にかぶせた布を取るとカラフルな花束になったり。コインやステッキを使った手品もある。披露し終えると、会員同士が「一連の流れや視線の誘導の仕方が自然で良かった」「布を取るとき、一呼吸置いた方がいい」など良い点や改善点を助言し合う。

中には途中で〝たね〟が見えて失敗してしまう人もいたが、「はい、焦らずもう一回やってみよう」と拍手や励ましを受けて再挑戦していた。最後はコップに入れた水を消す技やハンカチ、ロープを使った手品など、毎週異なる技を一つ勉強して練習を終える。

クラブは市が主催していた手品の公開講座に参加した有志が2004年に立ち上げた。現在は60~80代の12人で活動する。

代表を務める儘田敏夫さん(82)は「手品の仕組みを考えることが楽しい。手品を披露して見た人が喜んだり、『何でそうなるの?』と悩み、笑う姿を見たりするのもやりがい」と魅力を語る。

週1回の活動のほか、市内の学童クラブや高齢者施設などをボランティアで訪ね、訪問先の依頼に合わせた手品を披露して幅広い世代を楽しませている。

「多くの人に手品を楽しんでもらうことで、地域のにぎわいづくりや活性化に少しでも貢献できれば」と語る儘田さん。

24年は同クラブ設立から20年の節目を迎える。儘田さんは「これからも見た人が驚くマジックを披露して、多くの人を笑顔にしたい」と意気込んだ。(高岡健作)

【メモ】毎週火曜午後1時から同3時まで、子育て支援・多世代交流施設「ふぁみりこらぼ」で活動する。同クラブのモットーは「仲良く楽しく」で、手品を通して楽しい時間を過ごすことが目標。問い合わせは儘田さん(電)080(2048)6846。

練り上げた生地は麺棒で角を出しながら均一な厚さに延ばし、生地を折り畳み、専用の包丁で製麺する。佐々木さんから「同じ太さに」と助言を受けながら包丁を動かした。完成したそばを見て、金沢さんは「70点」と自己評価、さらなる上達を目指す。

同倶楽部では受講生たちが年末、年越しそばを打つために道具やそば粉も提供。金沢さんは「手打ちそばというだけで振る舞うと喜ばれる。年末は家族をうならせるそばを打ちたい」と語った。 (戸祭将太)

【メモ】木曜午前、同午後、日曜午後の3コースを開講。いずれも全8回。講座は約1時間半で道具は全て貸し出し可能。そば打ち以外にも、市販の粉や材料を使って揚げるこつを伝授した天ぷらの教室も昨年初めて開講。同倶楽部事務局(電)029(298)6618。

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