B1長崎ヴェルカ 我慢の3連敗 広島に64-79

【長崎ヴェルカ―広島】第3クオーター9分、ヴェルカのパーキンズがシュートを狙う=県立総合体育館

 バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)第15節第2日は12月30日、長崎県長崎市の県立総合体育館などで11試合が行われ、長崎ヴェルカは同じ西地区の広島に64-79で敗れて今季2度目の3連敗となった。通算13勝12敗で順位は西地区4位のまま。
 ヴェルカは立ち上がりから広島のゾーンディフェンスに苦戦。第1クオーターはインサイドでなかなか得点できず、13-21とリードを許した。第2クオーターは狩俣、馬場らが何度もスチールを決めて速攻で連続得点。堅守からリズムをつくったが、広島に4本の3点シュートを決められるなど31-43とさらに点差を広げられた。
 第3クオーターは連係ミスから攻撃のリズムをつくれない時間が続いた。ボンズのゴール下、馬場の3点シュートで得点を重ねたものの、点差を縮められないまま第4クオーターへ。最後までボンズ、馬場のインサイドを起点に粘ったが、広島のシュート精度は落ちず、振り切られた。
 西地区はこのほか、2位名古屋Dが中地区の川崎に55-77で敗れた。3位島根は大阪を111-82で下した。
 第15節第3日は31日、同体育館などで7試合を実施。ヴェルカは広島との第2戦に臨む。

◎3点シュートの精度に差          
 広島との1戦目を落とした長崎ヴェルカ。序盤から持ち味の3点シュートがことごとくリングに嫌われ、終始流れをつかめなかった。前田監督は「(成功数の)差はたった4本。でもそれが大きかった」と悔しさをにじませた。

【長崎ヴェルカ―広島】第4クオーター終了間際、ヴェルカのボンズがゴール下に切れ込む=県立総合体育館

 序盤から相手の守備に苦戦しながらも、細かくパスを回してフリーの選手が3点シュートを何度も放った。組織的な攻撃で完璧な場面をつくり出し続けたがシュートはなかなか入らなかった。逆に広島はマークに付かれている場面でも確実に決めてきた。終わってみれば3点シュートの成功率は広島の27%に対し、ヴェルカは16%だった。
 今季2度目の3連敗。17得点8リバウンドと気を吐いたパーキンズは「難しい状況が続いているが、われわれは素晴らしいチームなんだと思いながら自信を持って戦いたい」と31日の第2戦へ気持ちを切り替えていた。

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