B1長崎ヴェルカ 初の4連敗 広島に68-86

【長崎ヴェルカ―広島】第2クオーター8分、ヴェルカのチャンが3点シュートを決めて21点目=県立総合体育館

 バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)第15節第3日は12月31日、長崎県長崎市の県立総合体育館などで7試合が行われ、長崎ヴェルカは同じ西地区の広島に68-86で敗れて今季初の4連敗となった。通算13勝13敗で西地区5位に後退した。
 ヴェルカは立ち上がりからシュートが入らず、第1クオーターは10-28と大きくリードを許した。第2クオーターも連係ミスが相次ぎ、6分までフリースローの2点だけ。その後は小針のドライブやチャンの3点シュートなどで加点したものの25-44で折り返した。
 第3クオーターは外角シュートの成功率も向上。馬場、パーキンズを中心に得点を重ねた一方、広島に5本の3点シュートを許すなど差を縮められない展開が続いた。47-71で入った第4クオーターはボンズのドライブ、狩俣らの3点シュートで追い上げたが、前半のビハインドが大きすぎた。
 西地区は、琉球が東地区の仙台を84-69で下して19勝6敗で首位をキープ。大阪に89-83で競り勝った島根が16勝10敗で名古屋Dを抜いて2位に浮上した。
 第15節最終日は1日、琉球-仙台を実施。第16節は5~7日に各地で24試合が行われ、ヴェルカは6、7日に長崎市の県立総合体育館で信州と対戦する。

◎焦りから連係ミス
 長崎ヴェルカは必勝を誓って臨んだ広島との第2戦も完敗。30日の第1戦同様に序盤から大きくリードされる展開が続き、最後まで追いつくことができなかった。簡単な連係ミスが重なるなど攻撃の歯車がかみ合わなかった。
 この日を含めて直近3試合は平均68得点。一時は平均89得点とリーグトップを走っていた攻撃力が影を潜めている。「オフェンスが相手に対策されて焦りが生まれている」と前田監督。フリーの場面でレイアップシュートが外れ、数的優位の状況でパスがつながらない。簡単なプレーのミスが続いて、リズムをつくれなかった。
 今季初の4連敗で、13勝13敗と貯金がなくなった。序盤の快進撃から一転、苦しい状況が続くが、試合後の観客席からは選手たちを勇気づける大声援が送られた。ファンも一緒に戦っている。主将の狩俣は「ファンにはいつも背中を押してもらっている。必ず結果で恩返しをする」と雪辱を誓っていた。

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