1月1日午後4時10分ごろに発生した「令和6年能登半島地震」で、福井県災害対策本部によると2日午前10時現在、少なくともあわら市3人、福井市2人、越前町1人の計6人が転倒などで軽傷を負った。県内沿岸部に出されていた津波注意報は全て解除され、福井、敦賀両市、南越前、越前、若狭各町の避難指示も全て解除された。坂井市が1カ所、越前町が4カ所で避難所を開設しており、坂井市で15人が避難している。
県内で最大となる震度5強を観測したあわら市では複数の道路が被害を受けた。同市下金屋の県道牛ノ谷停車場線は近くの市道から幅15メートルにわたって約10立方メートルの土砂が流出し、片側交互通行となっている。同市北潟の市道の昭和橋では10センチ程度の段差が確認され、全面通行止めとなっている。
水道管の破断などで、同市の「名泉郷ニュータウン」で7戸、脇出区で9戸が断水している。2日中の復旧を予定している。
あわら温泉は、複数の宿泊施設で漏水や建物のひび、壁や天井の一部崩落などの被害が出ている。予約のキャンセルが出ているが、全施設とも通常通り営業している。
能登半島地震の影響は
【被害】死者複数、建物倒壊や火災…けが多数
【気象】1月2日夜遅くから石川県は注意・警戒を
【商業】西武福井店はシステム障害で臨時休業
【鉄道】特急や新幹線が運転再開
【高速道路】北陸道で通行止め継続
【停電】石川県でなお3万3800戸が停電