初売り、福袋、にぎわい 茨城・水戸の京成百貨店

店頭に並べられた福袋を求める初売りの来店客=水戸市泉町の京成百貨店

茨城県水戸市泉町の京成百貨店で2日、新春恒例の初売りが始まった。混雑緩和策として、人気の福袋販売は新型コロナウイルス対策として導入したオンライン注文と整理券配布を実施した。店内は食品売り場を中心に多くの客が詰めかけ、コロナ禍前のにぎわいと活気を見せた。

同店によると、用意した福袋は例年よりやや多めの515種類1万1700点。食料品や衣料品をはじめ、バレエ観賞チケットや納豆工場見学、グランピングなど県内企業と連携した「体験型」もそろえた。

同日午前10時前には、店外に昨年の2倍を超す約1340人が並んだ。開店後は予約した福袋の引き換えがスムーズに行われた。従来通りに陳列された福袋の販売もあり、買い求める客で混雑した。

オンライン注文は2022年から3年連続の実施。比較的若い世代の客層を中心に「並ばないで買える」と好評だ。

毎年福袋を購入しているという同県城里町春園、会社員、川村和幸さん(62)は「オンライン注文は予約も楽で助かる」と、お気に入りの商品7点の袋を手に話した。

同店営業政策部主任の谷本貴史さん(36)は「昨年よりも確実に人出が多い。新型コロナの5類移行が大きい。今年は干支(えと)の辰年にちなみ、昇り龍のように売り上げを伸ばしていきたい」と期待を込めた。

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