【能登半島地震】12市町で9万5千世帯超断水 県が報告

給水を受け取るため長蛇の列をつくる住民=2日午後5時半、七尾総合市民体育館

 石川県は2日午後9時半時点で、能登地域を中心に県内12市町の少なくとも9万5千戸で断水が発生していると発表した。各市町では3日以降、自衛隊や他県から応援に駆け付けた給水車による活動が本格化する見通し。

 断水状況は七尾市約2万1500戸、津幡町約1万5千戸、輪島市約1万戸、かほく市約9800戸、志賀町約8800戸、羽咋市約7700戸、中能登町と内灘町各約7000戸、珠洲市約4800戸、宝達志水町約3300戸、金沢市588戸、能美市3戸。このほか穴水町、能登町は戸数不明となっている。

 被害の大きい輪島、珠洲、穴水、能登の奥能登2市2町と志賀町には3日、愛知県の給水車が派遣されるほか、自衛隊給水車による活動も予定している。七尾市にも同日、名古屋市の給水車が入る見込み。

 羽咋市では同日午前7時から、宝達志水町では午前9時から、給水車が活動を開始する。

 県が2日午後11時から開いた第5回災害対策本部員会議で報告された。県内の全体的な断水状況が明らかになるのは初めて。

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