3日(水)の天気 北陸で雨の範囲広がる 少しの雨でも土砂災害に注意・警戒 全国的にも傘の出番 関東は寒さ緩む

 正月三が日の最終日となるきょう3日(水)は、全国的に広く傘の出番となる見込み。北陸では、きのう2日(火)夜から一部で雨が降り始めているが、きょうは、雨の範囲が次第に全域に広がり、夕方以降は雷雨になったり、山沿いでは雪になる所もありそうだ。元日に発生した能登半島地震で地盤が緩んでいる地域では、少しの雨でも土砂災害に注意・警戒が必要となる。

北陸 少しの雨でも土砂災害に注意・警戒を

 午前5時現在、石川県の能登半島や新潟県などに雨雲がかかっている。雨の範囲は、少しずつ広がり、夕方以降は北陸全域で雨が降る見込み。北陸では、あす4日(木)前半にかけて雨が続き、今夜からあす朝にかけては、雷を伴って雨足の強まる所もある見込み。元日に発生した能登半島地震、その後に続く余震で、地盤が緩んでいる所があるとみられ、少しの雨でも土砂災害の発生するおそれがある。崩れやすい崖や斜面など危険な場所には近づかず、今、避難している安全な場所に留まることが大切だ。

 また、この時季としては気温が高めで、雪になるのは山沿いが中心となりそうだが、最高気温10℃前後の予想で冷たい雨となる見込み。体を冷やさないように暖を取ることも大切となる。

全国的に傘の出番 関東は昼間の寒さ緩む

 北海道の一部などで晴れ間が広がるものの、西日本では午前中から、東海や東北では午後、雨の範囲が広がり、夜は関東でも傘の出番となりそうだ。長く降り続く雨ではないが、日本海側では、夕方以降、雷雨となったり、東日本の山沿いでは雪になる見込み。
 けさは冷え込みの緩んだ所が多かったが、最高気温はきのうよりも低い所が多く、冷たい雨となりそうだ。東京の予想最高気温は、きのうより4℃高い13℃など、昼間は薄曇りの関東は寒さが緩む見込み。

あす4日(木)は広く天気回復 北風冷たく防寒対策を

 あす4日(木)から仕事始めの方も多いと思うが、あすは、雨は明け方までに上がる所が多く、日中は太平洋側を中心に広く晴れる見込み。最低・最高気温ともに、この時季としては高めの予想だが、北寄りの風が吹くため、マフラーや手袋などで防寒を心がけて過ごしたい。
 北陸の雨や雪も朝までの所が多く、遅くとも昼頃には止む見込みだが、あすも引き続き、余震活動や、土砂災害などに注意・警戒が必要となる。また、朝をピークに北風が強く吹くため、体感気温はきょうよりも更に低くなりそうだ。

(気象予報士・海老原美代子)

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