【年末の天気】きょう晴れて桜咲くころの暖かさも あす大みそかは日本海側で大気不安定 年越しは落雷・突風・強風など注意

 きょう30日(土)昼間は晴れて、気温は平年より高い所が多い予想。東京都心は14℃と3月中旬並み、大阪は15℃で3月下旬並みと桜が咲くころのような暖かさになりそうだ。
 ただ、次第に西から天気は下り坂となり、あす31日(日)大みそかは雨や雪の降る所が多い見通し。東京都心の最高気温は前日より低い10℃と冷たい雨になりそう。日本海側では大気の状態が非常に不安定のため、年越しは落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要だ。

きょう 東京や大阪は桜咲くころの暖かさ予想

 きょう30日(土)午前は、低気圧や前線の影響で沖縄や奄美では雨が降ったりやんだりとなっている。午後は次第に、雨の範囲は西日本や東日本の一部に広がる見通しだ。
 昼過ぎになると九州南部で本降りの雨となり、夜は中国・四国、夜遅くは近畿や東海でも雨が降り出しそう。特に九州南部や奄美では大気の状態が非常に不安定のため、落雷、竜巻などの激しい突風や急な強い雨に注意が必要だ。

 九州北部から関東にかけて、昼間は晴れて年末とは思えないような暖かさになる所が多い見込み。最高気温は15℃前後の所が多く、東京都心は14℃で3月中旬並み、大阪は15℃で3月下旬並みと桜が咲くころのような気温が予想されている。
 北陸や北日本は雲に覆われ、弱い雨や雪が降りやすい見通し。日差しのぬくもりは感じにくい予想だが、それでも最高気温は札幌3℃、新潟10℃などこの時季としては気温が高いため、積雪の多くなっている所ではなだれに注意が必要だ。

あす 東京都心は冷たい雨の大みそかに

 あす31日(日)大みそかになると、日本付近には複数の低気圧が進んでくるため、西日本から東北は朝から雲に覆われてあちこちで雨が降る見通し。北海道では太平洋側も含めて雪が降りそうだ。
 午後になると次第に冬型の気圧配置が強まり、日本海側では広範囲で大気の状態が非常に不安定になる見通し。年が変わるころにかけて落雷、突風やひょうが降るおそれがある。だんだんと冷たい北からの風が強まるため、強風や高波などにも注意が必要だ。

 気温は引き続き平年より高い所が多い予想。ただ、日差しは届きにくく、午後は次第に冷たい北風が強めに吹くため、実際の数字より体感温度は低くなる可能性がある。
 東京都心の最高気温は10℃と前日より低く、冷たい雨になりそうだ。夜遅くは各地とも冷えるため、温かい年越しそばなどで体を温めて過ごしたい。

(気象予報士・鈴木悠)

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