能登半島地震、被災地支援へ福井県から消防や医療派遣 福井市と越前市は給水車も

被災地の石川県能登地方に出発する日赤福井県支部の救護チーム(右)=1月2日、福井県福井市月見2丁目の福井赤十字病院

 能登半島地震を受け、福井県内の消防や医療など各機関は1月2日にかけて被災地に応援部隊を派遣した。

 DMAT(災害派遣医療チーム)は、県内7医療機関8チーム約30人が金沢市の石川県立中央病院に向け2日出動した。情報収集した後、被災地に入る予定。日赤県支部は同日、医師や看護師、薬剤師ら10人の救護チームを能登地方に派遣した。現地の総合病院などで被災者の治療や心のケアに当たる。また、日赤石川県支部を通して毛布千枚、マットや枕など100セットを被災地に送った。

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 福井市消防局など県内各消防機関は緊急消防援助隊を編成し、1日夕から20隊約70人を現地に派遣した。

 福井市と越前市は2日、大規模な断水被害が発生した石川県中能登町に向けて給水車計2台と応援隊を派遣した。日本水道協会中部地方支部から要請を受けた。福井市は3トン車1台と職員3人、越前市は2トン車1台と職員4人を派遣したほか、組み立て式の給水タンクも提供した。

 県警は1日から2日にかけ、ヘリ「くずりゅう」を石川県内にかけて飛行。上空から被害状況を確認した。

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