長崎・大村「じげたまグランプリ」 TAKEMURAのチーズケーキ、最優秀に輝く

最優秀に輝いた「東本町104」(大村商工会議所提供)

 長崎県大村市の新たな特産品の開発を目指す第11回「おおむらじげたまグランプリ」に、TAKEMURA(同市東本町)の「東本町104 至高のベイクド・チーズケーキ 福重巨峰のラムレーズンを添えて」が最優秀グランプリに輝いた。
 「じげたま」は地元の人や物を意味する方言「じげもん」と、これから生まれる商品という意味の「卵」を組み合わせた造語。大村商工会議所などでつくる実行委が2年に1度開いている。今回は同市の12社から12商品がエントリー。10月28日に市内であった審査会で、市民審査員40人に加え観光や商品開発など各分野の専門審査員9人が評価した。
 「東本町104」は九州産のクリームチーズをベースとしたケーキに、セミドライ化してラム酒などに漬け込んだ同市福重産の巨峰を乗せた一品。上品な味わいながらコクが深くしっとりしたチーズケーキと、濃厚でジューシーなレーズンが組み合わさり、口いっぱいに芳醇(ほうじゅん)な香りが広がる。商品名は店の住所に由来。審査員からは「地元感があり、お土産としてとても良い」などと高評価を受けた。
 TAKEMURAのパティシエ、竹村健さん(60)は同市出身。県内外のホテルで腕をふるい、2014年、「大人の贅沢(ぜいたく)スイーツ」をコンセプトに開店した。地元の新たな土産品にと開発した商品での受賞に「皆さんのアイデアを結集した商品なので評価をいただきうれしい。小さなことをコツコツ積み重ね、体力が続く限り恩返しできれば」と語った。
 準グランプリ・お土産賞には「長崎の極みドレッシングシリーズ」(シュシュ)、優秀賞には「長崎薬膳火鍋 雷の素」(雷 薬膳火鍋)が選ばれた。

じげたまグランプリの各受賞者(大村商工会議所提供)

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