元気と活力与えるプレーを バスケBリーグ・トライフープ岡山 ファンとともに「昇格」目指す/岡山・津山市

悲願のB2昇格を目指し、熱戦を繰り広げるバスケットボール男子Bリーグ3部(B3)のトライフープ岡山。ホームタウンの一つになっている岡山県津山市では、計12試合が組まれており、躍動感あふれるプロの試合を間近で観戦できる機会だ。夢や感動、興奮を共有しながら、より多くの市民の力でチームの飛躍を後押ししたい。

2019年にBリーグに参入して5年目。初年度に選手だった大森勇氏がヘッドコーチに就任し、選手も大幅に入れ替えて新体制でシーズンに挑んでいる。

昨年8月に津山総合体育館で合宿を行ってチーム力を強化。ホーム開幕戦は10月14、15日に同体育館であり、津山開催では2日間の合計で過去最多2376人が観戦、会場は熱気に包まれた。専属チアチーム「フープスターズ」のパフォーマンスも雰囲気を盛り上げた。

気持ちを前面に押し出したアグレッシブな守備を基本に、そこから仕掛ける速攻などが今季のチームスタイルだ。18チーム中、一時最下位になるなど前半戦は厳しい戦績になっているが、選手たちは最後まで諦めず、最大限のプレーで勝利を目指す。

それを体現したのが、11月25日の第8節、山口パッツファイブ戦だろう。終了間際までリードを許す苦しい展開の中、土壇場で3点シュートを沈め、95―95の同点に。直後に2点を奪われたが、残り2秒で再び3点シュートを決め、98―97で劇的な逆転勝利を収めた。718人が観戦した津山総合体育館は歓喜に沸き、一体感に包まれた。

昇格請負人として今季加入し、キャプテンを務める高畠佳介選手は「観戦してくれた人に元気、活力を与えられるプレーをしたいと思っており、第8節はそういう試合内容になったと思う。自分たちがやらなければならないことを徹底し、今日の勝利を生かして、ここからはい上がりたい」と力を込めた。

大森ヘッドコーチは 「県北、津山のみなさんの応援は大きな力になるし、トライフープの活動を県内全域に知ってもらう機会。チームとして1試合ずつしっかり戦い、ホームタウンでの社会貢献活動も含め、地域に愛されるチームづくりをしていきたい」。

後半戦に向け、チームはファンとともに勝利への気持ちを一層強くして「昇格」をつかみ取る。

■津山総合体育館での試合
1月13、14日=豊田合成スコーピオンズ 3月2、3日=湘南ユナイテッド
3月16、17日=東京ユナイテッド

シュートを放つ選手

選手に指示を出す大森ヘッドコーチ

会場の雰囲気を盛り上げるフープスターズら

昇格請負人の高畠佳介キャプテン

© 津山朝日新聞社