2023年が終わりを迎え、2023-24シーズンは折り返しを迎えた。
ここでは、『Soccerbible』による「今季ホーム、アウェイ、サードのユニフォームが全部かっこいい10チーム」を見てみよう。
10位 スペツィア
Kappa勢の第一弾としてスペツィアが10位に。洗練された逆モノクロームなホーム&アウェイに、ホームタウンとの結びつきを強調するサードが華やかさを加える。3つ全てのユニフォームは襟のデザインによってうまくリンクしている。
9位 ラツィオ
Mizunoが欧州ユニフォームのトップレベルに返り咲いたことがどれほどよいことか。ラツィオがこの順位になったのは、主にユニフォームのディティールによるものだ。
ホームユニの身頃に透かされたクラブエンブレムのエンボスグラフィック、アウェイユニは袖口のピンストライプとイタリアントリコロール、そして、サードはエンボス加工と襟と袖口の仕上げ方。クリーンかつ整然。
8位 フィオレンティーナ
もっと高い順位にならなかった唯一の理由は、なぜかホームとサードが基本的に同じ色だったせいだ。
とはいえ、3つ全てが美しいデザイン。フィレンツェの街と創設以来クラブの象徴となっているユリが使われている。
7位 アヤックス
近年ほどの高順位にはならないものの、adidasはまたもアヤックスにほとんどのクラブが喜んで交換するであろう3つのヒットデザインを提供した。
ホームはトラディショナルな要素が強く、アウェイはアヤックスというクラブのコンテンポラリーで前向きな性質を体現するため、全体にターコイズブルーと淡いプリント柄をあしらった成長作。サードは、ユースアカデミーと度々輩出してきた逸材を考慮し、ダイヤモンドからインスピレーションを得ている。
6位 ヴェネツィア
久しぶりに胸スポンサーが登場したことで、今季のヴェネツィアには大きな変化があった。ただ、ここでは発表された際のスポンサーなしバージョンを掲載する。このようなリストでイタリア勢を見るのはこれが最後になるだろうか。
今回のコレクションは、エンブレムなどの伝統的な配置にとらわれることなく、トレンドを逆手にとっている。ホームでは(エンブレムなどを)片側に寄せ、アウェイは胸にある単線ストライプの位置に工夫を凝らし、サードはヴェネツィアのゴンドリエ(船頭)の敬意を表したユニークなデザインに仕上がっている。
5位 ナポリ
キットサプライヤーのEA7は、パートナーシップ3年目に入り、現セリエA王者との関係を本格的に軌道に乗せた。
量より質のアプローチに移行していることを期待したいが、最近発表されたハロウィンユニフォームは質を備えており、それを示唆するものになっているかもしれない。
ホームはスクデットを意識しており、トリコロールの襟がうまくハマっている。アウェイシャツには、ナポリのシンボルであるヴェスヴィオ火山がデジタルプリントされ、サードは黒地に昇華されたグラフィックとブロンズのアクセントが特徴的。
4位 リーズ
リーズのユニフォームで唯一残念なのは、世界中の何百万人が見るプレミアリーグにふさわしいものだったということ。とはいえ、2部にいるからといって、adidasがデザインスタジオ「Acid FC」とのコラボで成し遂げたものが損なわれるわけではない。
1980年代初頭にエンブレムに使用されるなどクラブのシンボルだったクジャクをテーマにしている。ホームユニにはさりげなくクジャクがあしらわれ、アウェイはより派手目、そして、サードは斬新な仕上がりになった。
3位 モナコ
モナコはそのユニークなダイアゴナルなデザインのおかげでほぼ常にかっこよく見えるクラブのひとつ。
今季のKappaは、赤い部分に昇華したグラフィックを用いることでそのデザインをさらなる高みへと導いた。黒を基調としたアウェイは金で縁どられている。そして、サードは、地中海に面するモナコ公国を象徴するためにホームの赤部分を青にした。
2位 アテネ・カリテア(ギリシャ2部)
ヴェネツィアと同じようにKappaとBureau Borscheがデザインを手掛けているが、今やユニフォーム界の君主となったヴェネツィアを追い落とすほどの勢いがある。
ホームは紺をベースに繊細なボーダーにプロスタイルの襟はポップな赤。アウェイはエレガントな白を基調にピンストライプが入り、ゴールドのアクセントが全体を引き締めている。そして、ぶっ飛んだサード。リッチゴールドに襟と袖口は紺、赤のステッチライン。アーセナルの2001-02シーズンのアウェイユニを即座に思い起こさせるものになっている。
1位 ローマ
今季復活したローマとadidasのタッグ。唯一の心配は、あまりに早くピークが来てしまったことだ。この3つを超えることができようか。素晴らしい。
伝統とサッカーの枠を超えるものへの渇望のバランスが完璧。3つ全てがローマの古代的魅力を閉じ込めつつ、モダンな見た目に仕上がっている。まさに偉業であり、ローマが頂点に君臨している。