羽田空港で2日に発生した日本航空(JAL)と海上保安庁航空機の衝突事故に関し、青森県内の空港は2、3日、一部の便が欠航するなどの影響が出た。Uターンの本格化が重なり、年末年始を青森県で過ごした人たちが別の交通機関への切り替えなど対応に追われた。
3日に欠航したのはJAL青森-羽田間の4便、三沢-羽田間の2便。羽田空港の滑走路の混雑などに伴い、使用予定の飛行機が手配できなかったため。
青森空港のJAL窓口では3日、搭乗予定だった便の欠航を知り、払い戻しの手続きする人や、他の便に振り替えできるか問い合わせる人の姿が見られたが、大きな混乱はなかった。
仕事で青森県を訪れ、青森空港から羽田経由で北九州市に戻る予定だった会社員山藤(さんとう)彩さん(42)は「JALのホームページで欠航を注視していた。全日空の便に切り替えることができた。今後は機内の有事も想定し、離陸時に放映される安全ビデオをちゃんと見ようと思った」と話した。
スノーモービルをするために青森県に滞在していた神奈川県の不動産業の40代男性は「4日から仕事なので3日中に帰らなければ。新幹線は満席だろうから、選択肢は少ない」と困惑した様子で語った。
三沢空港では3日、欠航便の代わりに臨時便1便を出して対応。窓口に特段混乱は見られなかった。
2日は、青森空港発着の4便が欠航。三沢空港発の1便が途中で引き返し運航打ち切りとなったほか、1便が欠航した。
羽田空港の一部滑走路が使用できないため、4日もJAL青森-羽田間2便と、三沢-羽田間2便の合わせて4便が欠航する。
またJR東日本は3日、JALの欠航を受け新函館北斗発東京行きの新幹線1本を追加で運行した。