2000年代に入ってから急激にその価値を高めてきたイングランド・プレミアリーグ。現在では世界で最も裕福なコンペティションとなっている。
今回はそのイングランド・プレミアリーグで「歴史上最高額の給与を受け取ってきた選手」を『GMS』からご紹介する。
1992~1994:ジョン・バーンズ
クラブ:リヴァプール
週給:1万ポンド(およそ200万円)
年俸換算:52万ポンド(およそ0.94億円)
ジョン・バーンズは1987年にリヴァプールへと加入したアタッカー。イングランドで初めて週給1万ポンドに達した選手であった。当時のリーグの平均年俸はまだ7万ポンド程度であった。
1994~:エリック・カントナ
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
国籍:フランス
週給:1.8万ポンド(およそ300万円)
年俸換算:94万ポンド(およそ1.7億円)
ジョン・バーンズとクリス・サットンが週給1万ポンドで並んでいるなか、マンチェスター・ユナイテッドはそれを大きく超える額をエリック・カントナに支払った。
1995~:デニス・ベルカンプ
クラブ:アーセナル
国籍:オランダ
週給:2.5万ポンド(およそ500万円)
年俸換算:130万ポンド(およそ2.35億円)
インテルからアーセナルに加入したデニス・ベルカンプ。エリック・カントナを超える額でイングランドにやってきて、圧倒的な技術とファンタジーでティエリ・アンリと最高のコンビネーションを見せた。
1996~:ファブリツィオ・ラヴァネッリ
クラブ:ミドルスブラ
国籍:イタリア
週給:4.2万ポンド(およそ800万円)
年俸換算:220万ポンド(およそ3.98億円)
スカイスポーツと新しいTV放映契約を結んだことによってプレミアリーグの給与水準は一気に向上。ラヴァネッリはミドルスブラから年俸200万ポンド以上を受け取っていた。
1999~:ロイ・キーン
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
国籍:アイルランド
週給:5.2万ポンド(およそ900万円)
年俸換算:270万ポンド(およそ4.88億円)
マンチェスター・ユナイテッドの「闘将」となったロイ・キーン。類まれなリーダーシップでチームを常勝軍団に導いた男は、アレックス・ファーガソン監督からこれ以上ない評価を受けていた。
2001~:ロイ・キーン
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
国籍:アイルランド
週給:9万ポンド(およそ1600万円)
年俸換算:470万ポンド(およそ8.5億円)
そして自身の最高給与を超えたのもロイ・キーンであった。マンチェスター・ユナイテッドがイングランドのみならず世界を席巻するなか、新しい契約を結んでいた。
2003~:エルナン・クレスポ
クラブ:チェルシー
国籍:アルゼンチン
週給:9.4万ポンド(およそ1700万円)
年俸換算:483万ポンド(およそ8.73億円)
ロマン・アブラモヴィッチ氏によって多額の投資を受けたチェルシー。その大型補強の中で最も多くの給与を得たのはアルゼンチン代表FWエルナン・クレスポであった。
2004~:フランク・ランパード
クラブ:チェルシー
国籍:イングランド
週給:9.8万ポンド(およそ1800万円)
年俸換算:510万ポンド(およそ9.22億円)
ジョゼ・モウリーニョ監督の下で世界最高のミッドフィルダーに成長したフランク・ランパード。2004年の夏に新しい契約を結んだことにより、プレミアリーグで最高給与の選手に。
2005~:スティーヴン・ジェラード
クラブ:リヴァプール
国籍:イングランド
週給:10万ポンド(およそ1800万円)
年俸換算:520万ポンド(およそ9.4億円)
リヴァプールがチャンピオンズリーグを制覇したあと、チェルシーへの移籍を断ったジェラードはクラブと新たに4年契約を締結。フランク・ランパードを超える最高給与の選手になった。
2006~:アンドリー・シェフチェンコ
クラブ:チェルシー
国籍:ウクライナ
週給:11.8万ポンド(およそ2100万円)
年俸換算:613万ポンド(およそ11.08億円)
2006年の夏にミランから加入したシェフチェンコ。イングランドにはまったく馴染めなかったものの、給与はプレミアリーグ最高のものになっていた。
2007~:ジョン・テリー
クラブ:チェルシー
国籍:イングランド
週給:13.5万ポンド(およそ2400万円)
年俸換算:700万ポンド(およそ12.66億円)
2007-08シーズンに新しい契約を結んだジョン・テリー。シェフチェンコを超える給与額を勝ち取り、ディフェンダーでありながらプレミアリーグで最も高額な男になった。
2008~:ロビーニョ
クラブ:マンチェスター・シティ
国籍:ブラジル
週給:16万ポンド(およそ2900万円)
年俸換算:830万ポンド(およそ15.01億円)
チェルシーのあとに大きなお金を手にしたのはマンチェスター・シティだった。UAEのオイルマネーによって巨額の投資を受け、2008年にはロビーニョを獲得している。
2009~:カルロス・テベス
クラブ:マンチェスター・シティ
国籍:アルゼンチン
週給:25万ポンド(およそ4500万円)
年俸換算:1300万ポンド(およそ23.5億円)
ロビーニョに代わってマンチェスター・シティが獲得したスターはカルロス・テベス。ライバルのマンチェスター・ユナイテッドでプレーしていた彼には週給25万ポンドという条件が提示されている。
2013~:ウェイン・ルーニー
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
国籍:イングランド
週給:30万ポンド(およそ5400万円)
年俸換算:1560万ポンド(およそ28.2億円)
実は少しだけヤヤ・トゥレが最高額だったことがあるのだが、それからすぐにウェイン・ルーニーが契約を更新した。この額は2017年まで長くプレミアリーグで右に出る者はいない数字であった。
2018~:アレクシス・サンチェス
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
国籍:チリ
週給:35万ポンド(およそ6300万円)
年俸換算:1820万ポンド(およそ32.91億円)
ウェイン・ルーニーを超えたのは、ライバルのアーセナルから引き抜いたアレクシス・サンチェス。ピアノを弾く驚きの加入報告は世界的に大きな話題になり、給与額も優雅なものだった。
2019~:ダビド・デ・ヘア
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
国籍:スペイン
週給:37.5万ポンド(およそ6800万円)
年俸換算:1950万ポンド(およそ35.26億円)
一時は世界最高のゴールキーパーであったダビド・デ・ヘア。すでにピークは過ぎていたかもしれないが、マンチェスター・ユナイテッドは守護神にリーグ最高額の給与を提示した。
2020~:ギャレス・ベイル
クラブ:トッテナム・ホットスパー
国籍:ウェールズ
週給:56万ポンド(およそ1.01億円)
年俸換算:2900万ポンド(およそ52.43億円)
レアル・マドリーからトッテナム・ホットスパーに復帰したギャレス・ベイル。トッテナム側が負担したのはこの給与の40%のみであると伝えられているが、今のところこれがプレミアリーグの歴史上最高額の給与だ。
その後クリスティアーノ・ロナウドが週給48万ポンド、ケヴィン・デ・ブライネが40万ポンドを受け取っており、その時のプレミアリーグ最高額となっている。