能登半島地震、住宅など45棟一部損壊か 福井県あわら市、基礎にひび割れなど 断水は解消

地震で崩落した道路=1月2日、福井県あわら市下金屋

 能登半島地震で福井県災害対策本部は1月3日、あわら市で住宅など45棟に基礎部分のひび割れなど一部損壊の可能性があると発表した。同市内で最大90世帯に上った断水は2日午後5時45分までに全て解消した。同市は地震で崩落した市道などをパトロールし二次災害の警戒に当たるとともに、早期復旧に向け作業を進めている。

 同市によると、45棟のうち約30棟で3日、県による被害状況の調査が行われた。4日以降も必要があれば調査を行う。

 能登半島地震の余震とみられる地震は3日も続き、福井地方気象台によると、同日午前2時21分ごろに石川県珠洲市、同10時54分ごろに同県輪島市でそれぞれ震度5強を観測した。福井県内では同日未明から夜にかけて計6回、嶺北を中心に震度1~2を観測した。

 同気象台によると、気圧の谷や低気圧の影響で福井県内は4日朝にかけて雷を伴ったやや強い雨が降る見込み。嶺北では地震の影響で地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるとして、注意・警戒を呼びかけている。⇒4日昼過ぎにかけ北陸地方で雨、土砂災害に警戒

 4日午後6時までの24時間予想雨量は嶺北、嶺南ともに40ミリ。

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