能登半島地震の被災地へ北上から出発 北良の支援チーム

倉庫に備蓄していた物資を運び出す北良のスタッフ=3日、北上市和賀町後藤

 能登半島地震の被災地に向け、岩手県北上市和賀町後藤の医療用ガス製造供給、北良(笠井健社長)の先遣チームが3日出発した。大規模災害時の生活支援などにノウハウがあり、ニーズを把握した上で4日から石川県七尾市などで活動を展開する。

 3日午前に笠井社長(49)が最長1200キロを無給油で走る災害支援車両で出発。「トイレが不足している」との情報があり、防災事業部の佐々木向里(ひろ)課長(35)も簡易トイレなど追加資材を持ち、新幹線で向かった。

 既に七尾市から支援要請があり、他社や民間団体とも連携し活動する。孤立も懸念されており、米スペースX社が開発した通信システム「スターリンク」2台のほか、浄水装置や排水を再利用できるシャワー室の提供を想定する。

© 株式会社岩手日報社