山岳遭難でドローンが活躍、救助支援のスクールに感謝状 滋賀県警甲賀署

瀧岡署長から感謝状を受け取る上嶋代表(滋賀県甲賀市・滋賀県警甲賀署)

 滋賀県警甲賀署はこのほど、ドローンを活用した山岳遭難救助などの支援に対し、滋賀県東近江市のドローンスクール「ライズ」に感謝状を贈った。

 同社は2022年7月に同署と災害時支援協定を締結した。同社のドローンは、大震災での避難誘導を想定して拡声器を積載しており、23年12月24日までに同署管内で発生した3回の山岳遭難での救助活動を支援し、行方不明者の捜索で4回出動した。他にも、鈴鹿山系で登山届の提出を呼びかけたり、防災訓練を同署と行ったりしている。

 山岳救助を巡っては、救助活動時の二次災害防止や人的資源の効率化を図るために、ドローンを導入するケースが増えつつある。同署で瀧岡英典署長から感謝状を受け取った上嶋正之代表(56)は「いつ災害が発生しても対応し、成果を上げられるよう装備を充実するなど準備したい」と話した。

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