マルク・マルケスがドゥカティ機について初コメント「予想より早く適応できた。求めなくてもタイムが出た」

 HRCとの契約を解消してレプソル・ホンダ・チームを去ったマルク・マルケスは、2024年からグレシーニ・レーシングMotoGPでドゥカティ デスモセディチGP23を駆る。そんな彼が2024年1月に入り、ドゥカティ機の印象を語った。

 2023年のMotoGP最終戦バレンシアGPが終わった2日後に、HRCの許可を得てドゥカティ機を試乗したマルケス。その際、彼はヨハン・ザルコが駆っていた2023年型マシンに乗ったが、年内はHRCの契約が残っていたため囲み取材には現れなかった。

 そして、2024年に入るとスペインのメディアがマルケスのコメントを公開。初めてドゥカティのマシンに乗った時の感想を以下のように語った。

「本当のところ、バレンシアテストは期待していた以上だった。当然、お腹の中に蝶々がいる(ドキドキ、緊張した)ような感じだった。チャンピオンシップに長く参戦しているけど、これは大きな変化。最初の走行の後は落ち着いて、リラックスすることができた。新たなテクニカルチームと新たなバイクと一緒に、落ち着いて、集中した1日となったよ」

「最終的には、チャンピオンバイクに乗り換えるから、自分の手中にある。バイクのポジションに適応する1日となり、全てが満足ではなかったから、いくつかのことを少しずつ調整したけど、スピードがあった。それは重要なことで、バイクを理解したし、物事のマネジメントを理解し、まだ沢山のことを学習しなければいけない。それは、もしかしたらより速く走ることではなく、より一貫して、より安全に走ることかもしれないね」

マルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2024MotoGPバレンシア公式テスト

 また、ホンダRC213Vとドゥカティ デスモセディチGPの比較については答えなかったが、印象の違うマシンだったという。テスト中盤には一時トップタイムを記録して、最終的には4番手タイムを記録した。

「公的な場で、ホンダとドゥカティのバイクを比較するのは好まない。どんな違いかを言うつもりはないけど、異なるバイクである。チャンピオンバイクへの乗り換えとなり、多くのライダーたちがこのバイクで速く走っていた。乗り始めて直ぐに、とても良い感じがあったから、予想していたよりも早く適応することができた」

「フィーリングが多くあり、大袈裟に求めなくてもタイムが出た。テストの最後に新品のソフトタイヤを履くことができ、良い感じだった。バイクのポジションとチームとのコミュニケーションのレベルにおいて、理解すべきことがある。11年間、(ホンダの)同じグループで働いてきたから、それは当然のことだけど、グレシーニ・レーシングはとても良く僕を受け入れてくれた。それはとても快適で、リラックスすることに役立つ」

「2024年に関しては、まずは待ちたい。どう立ち向かうか、テストで何を期待するかは言うつもりはないが、マレーシアやカタールのような別のサーキットを待ちたいと思っている。ふたつは異なるサーキットだ。僕のライディングスタイルにとっては少し複雑なコーナーなので、バイクに本当にうまく適応できるかどうかもわかる」

 マルケスは、1月20日にはグレシーニ・レーシングのチームプレゼンテーションに出席し、2月6~8日にマレーシアのペトロナス・セパン・インターナショナル・サーキットで開催される公式テストに参加する。

暖気すら隠すマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)のドゥカティ機/2024MotoGPバレンシア公式テスト

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