交通事故死者、8年ぶり増 2023年2678人、警察庁

白バイの赤色灯

 2023年の全国の交通事故死者数は過去最少だった22年より68人多い2678人で、15年以来8年ぶりに前年を上回ったことが4日、警察庁の集計で分かった。同庁は、新型コロナウイルス禍での行動制限が緩和されて人の動きが活発化したことが背景にあるとみている。

 警察庁によると、事故件数は30万7911件、負傷者数は36万5027人で、ともに前年比2.4%増。発生件数と負傷者数が前年を上回るのは04年以来19年ぶり。

 死者のうち65歳以上の高齢者は1465人で全体の54.7%を占めた。

 都道府県別では、大阪が148人で2年連続のワースト。愛知145人、東京136人と続いた。最少は佐賀13人で、次いで鳥取14人、福井20人。人口10万人当たりの死者数は徳島が3.98人と最多で、三重3.79人、青森3.74人で続いた。

 死者3人以上の事故は23年12月27日現在で7件。北海道八雲町で6月、トラックとバスが衝突して5人が死亡、三重県南伊勢町で10月、車が海に落ちて5人が死亡するなどした。

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