神奈川県警の広域緊急援助隊、能登地震被災地で救助活動 珠洲市で男性を44時間ぶり救出

神奈川県警の応援部隊の隊員らが、倒壊した住宅に取り残されていた男性を44時間ぶりに救助する様子(県警提供動画より)

 警察庁は4日までに、石川県珠洲市内で倒壊した住宅に取り残されていた80代男性を、神奈川県警の応援部隊の隊員らが44時間ぶりに救助する様子の動画を公開した。県警は第一・第二機動隊と危機管理対策課内の即応対策チームを編成して広域緊急援助隊を組み、1日夜から被災地に派遣。2日朝から救助活動を始めている。

 公開された動画(約9分40秒)は、3日に珠洲市正院町で撮影された。隊員らが、倒壊した住宅から「頑張れ、頑張れ」「もうちょっと」などと声を掛け合いながら救助する様子が記録されており、屋内から屋根付近に助け出された男性はぐったりしているように見える。

 毛布を掛けられた男性が屋根の上から担架で路上に運ばれると、周囲の隊員らが「よく頑張った」「喉、渇いた?」などと声をかけていた。警察庁によると、医療機関に搬送され命に別条はないという。

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