リニア中央新幹線と東海道新幹線との「二重系化」が災害の備えに? 名古屋の再開発は? 企業・経済団体のリーダーに聞く 中部財界人新春サロン

4日にCBCテレビが放送した年明け恒例の「中部財界人新春サロン」。リニアや名古屋の再開発について、暮らしを劇的に変える各社の「戦略」を紐解きました。

午前10時半から生放送した第65回中部財界人新春サロン。この地方の企業と経済団体のリーダー8人が出席しました。

(名鉄・髙﨑裕樹社長)
「(名鉄の)全線で見るとコロナ前の90%以上まで戻ってきている。インバウンド客が増えることも期待している」

新型コロナの5類移行で多くの企業で「日常」が戻りつつあるとした一方で…いまだ不安が残る物価高や人手不足などの課題や、海外情勢によってこの地方の景気が後退するおそれも指摘されました。

元日には能登半島地震が発生。被災地では経済活動にも大きな影響が出ています。そんな中で、今回は各企業の災害への備えも紹介。

(大石アンカーマン)
「きたきたきた」

JR東海の丹羽社長は、リニア中央新幹線の実験線を案内。

(JR東海・丹羽俊介社長)
「南海トラフ巨大地震などの大規模災害に対する抜本的な対策になる」

丹羽社長は、災害時への備えとしてリニア中央新幹線と日本の大動脈、東海道新幹線との「二重系化」の意義を強調しました。

日本ガイシの小林社長は、2018年の「胆振東部地震」をきっかけに岐阜県恵那市で始めた太陽光発電施設を紹介。

(日本ガイシ・小林茂社長)
「災害時に1人でも多くの皆様に電気を届けるために、NAS電池の普及拡大に一層取り組んで行きたい」

番組後半ではこの先期待がかかる名古屋駅前や栄の再開発に加えて、新たに名古屋に導入されたタイの決済手段などを紹介。

(J.フロント リテイリング 好本達也社長)
「まず松坂屋名古屋店のリニューアルからスタートしていく。特徴のある百貨店、パルコ、イベントをやって2026年を目処に錦3丁目の複合型ビルの開発につなげていきたい」

65回目を迎えた中部財界人新春サロン。不安や課題が残りつつも大きな希望が窺える1時間となりました。

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