貿易発展局、今年の輸出4~6%増

香港貿易発展局(HKTDC)の研究副主任である陳永健氏は香港信用保険局が開催したセミナーで、2024年に全体の輸出が4%から6%増加するとの予測を示した。1月4日付香港各紙によると、東亜銀行のチーフエコノミスト、蔡永雄氏は同じセミナーで講演し、今年の香港の経済成長率は3.5%と推定されており、これは主に観光産業のさらなる正常化と観光産業の拡大によるものだと述べた。

陳氏は、香港の貿易パターンはエレクトロニクス産業に依存しており、エレクトロニクス産業の需要は過去に圧迫されていたが、今年は大幅に回復すると述べた。 同氏はさらに、高インフレと高金利は緩和の兆しを見せており、世界全体の消費を押し上げるだろうと述べた。イスラエル・パレスチナ紛争に端を発する最近の紅海危機については、短期的には輸送コストに大きな影響を与えるだろうが、まだ輸送のピークシーズンではないため、影響は出ていないと述べた。また蔡氏は、今年上半期の不動産市場は閑散とし、下半期の米連邦準備理事会(FRB)の利下げが不動産市場の回復を促すと指摘。 同氏はまた、政府も経済環境の改善を含め、不動産市場の縮小に向けて多くの検討事項を持っており、政府は関連する需要を理解していると信じていると述べた。

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