小松、能美で物資集荷 携帯トイレ、ミルクなど 「購入控え善意は義援金に」

市民からの支援物資の受け付け準備を進める市職員=小松市のこまつドーム

 小松市は5日、能登の被災地への支援を申し出る市民が多いことを受け、こまつドームで支援物資の受け付けを始める。粉ミルクや乳児・小児用おむつなど6品目に絞って集め、被災地で使いやすいよう品目ごとに段ボール箱に詰める。能美市も5日から受け付けを予定しているが、個人からの支援物資を受け付けない県の方針に準じる市もあり、対応が分かれている。

  5日から

 こまつドームでは5、6、9、10、12、13日の計6日間、午前10時~午後3時に集荷を行う。▽携帯トイレ・簡易トイレ▽乳幼児用粉ミルク・液体ミルク▽トイレットペーパー▽大人用おむつ▽乳児・小児用おむつ▽生理用品―の6品目が対象で、未開封で10個以上ある品を受け付ける。

 市は一昨年8月に市内を襲った豪雨災害など過去の支援物資の実績を参考に6品目を選んだ。支援物資はいったん倉庫に保管する予定で、搬送先や搬送方法は調整している。市子育て環境課の担当者は「あらためて購入することは控え、善意は義援金などに回してほしい」と述べた。

 能美市は5日、物見山屋内競技場に「支援物資受付センター」を開設する。対象は携帯・簡易トイレ、乳児用ミルク、トイレットペーパー、おむつ、生理用品で、未開封に限る。個数は問わない。受付時間は午前10時~午後3時。

 加賀市と野々市市は、市民からの支援物資を市役所で受け付ける方向で準備。野々市市は義援金の受け付けを4日に始めた。

 白山市は県の呼び掛けに沿って、市民からの支援物資を市として受け付ける予定はない。個人からの善意の申し出には、義援金を勧めるなどの対応を取る。川北町も同様の措置を取る。

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