〈1.1大震災〉高岡・伏木で生活用水が再開 白濁、飲めず

通水し安堵する住民=高岡市伏木中央町

  ●最大2500戸「断水状態」

 高岡市伏木地区で4日、トイレなどの生活用水が通じ、住民が安堵(あんど)の表情を浮かべた。ただ、水は白濁するなどしており、市によると、依然として最大約2500戸で飲用には使えないという。

 伏木中央町の浅野冨士子さん(85)は4日朝に通水を確認し、たまっていた台所の洗い物やトイレ掃除を進めた。浅野さんは「水が出て最高だ」と喜んだ。

 地元の温浴施設では飲食店の有志が炊き出しを行う様子も見られた。

 伏木古国府のかたかご幼稚園・保育園は断水で4日は休園した。5日から通常通り開園する。伏木本町の伏木保育園は断水で通常開園できず、希望者が弁当持参で登園した。

 通水後も白濁した水で飲用できず、5日は飲用水が出ない限りは希望登園とする。西尾知子園長は「通常通り開園し、子どもたちに栄養たっぷりの給食を食べさせてあげたい」と心配そうに話した。

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