地震被災地に思い寄せ、着実に一年歩む決意新たに 県内各地で賀詞交歓会

山形市内の官公庁、主要企業の関係者が飛躍を誓った新春賀詞交歓会=同市・やまぎん県民ホール

 県内の官公庁や主要企業で2024年の仕事始めとなった4日、各地で賀詞交歓会などが開かれた。新年の幕開けと同時に能登半島地震や航空機事故が発生した状況下、出席者は被災地に思いを寄せるとともに、着実に一年を歩んでいく決意を新たにした。

 県、山形市、山形商工会議所の主催で、同市のやまぎん県民ホール(県総合文化芸術館)では新春賀詞交歓会が開かれた。地震の犠牲者などに黙とうをささげた後、同会議所の矢野秀弥会頭が「山形市中心市街地に活性化の兆しが見えてきている。人と企業が元気で輝くまちづくりを目指し、皆さんと前進する一年にしたい」とあいさつした。

 吉村美栄子知事は「直面する課題に適切に対応し、本県経済を支える形を整え、大きく成長する明るい一年となるよう皆さんと共に頑張りたい」と述べた。佐藤孝弘市長は「甲辰(きのえたつ)は飛躍の年と言われる。チャレンジする山形市政を貫き、積極的な行政を展開することで大きな飛躍の年にしたい」と語った。

 県、市、市内主要企業のトップら約580人が出席した。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、4年ぶりに国歌などを斉唱した。

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