23年交通死 2人増の93人 茨城県内 2年連続増加 全国ワースト10位

茨城県警本部=水戸市笠原町

茨城県内で2023年1年間に発生した交通事故の死者数が、前年比2人増の93人だったことが4日、県警のまとめ(速報値)で分かった。詳しい統計が残る1957年以降では、2021年に過去最少の80人となったが、22年から2年連続で増加した。都道府県別ではワースト10位となり、前年の9位から一つ下がった。

県警によると、新型コロナの5類移行で人流が回復し、交通量が増加したことが一因とみられるという。

県警交通総務課によると、23年の交通死者のうち、65歳以上の高齢者は47人(前年比3人減)で、全体の50.5%に上った。飲酒事故による死者は5人(同1人減)。

死亡事故の中で最も多かったのは、車両同士による事故で39件(同3件減)。次いで人対車両が33件(同4件増)だった。死者は歩行者が33人(同1人増)で最多。四輪車は26人(同17人減)だった。

人身事故の件数は6492件(前年比221件増)、負傷者は7888人(同189人増)で、いずれも増えた。

© 株式会社茨城新聞社