四季折々の草花描く 天井絵289枚 初奉納 長崎・霊泉寺

初めて奉納された289枚の天井絵を説明する堤住職=長崎市江平1丁目、穴弘法奥の院・霊泉寺

 緑豊かな穴弘法奥の院・霊泉寺(りょうせんじ)(長崎市江平1丁目)の本堂に、四季折々の花が描かれた天井絵289枚が初めて奉納された。
 来訪者に色鮮やかな花の絵を楽しんでもらおうと、京都の絵師に制作を依頼。3年かけて昨年10月中旬に完成した。草花を描いた256枚の花丸画と、本山である大覚寺(京都市)にある絵を模写した33枚の図柄で構成している。
 住職の堤祐心さん(56)によると、厳しい自然に打ち勝ち咲く花は、仏教では「忍耐」を伝えるとされる。堤住職は「明るい花々を見て、訪れた人に癒やしと元気をもらって帰っていただきたい」とほほ笑んだ。

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