能登半島地震の影響で、福井県内企業が石川県能登地方で展開するホームセンターやドラッグストアなどの小売店も甚大な被害を受けていることが1月4日、分かった。各店舗は福井県の本部からの応援などで復旧作業に着手する一方、現地の被災者支援のため一部営業を継続して飲料水や生活必需品を提供している。
福井、石川両県でホームセンターなどを運営する山岸(本社福井県あわら市)は、石川県七尾市にある「ホームセンターヤマキシ田鶴浜店」が大きな被害を受け、1日の地震後から休業を余儀なくされている。山岸直貴副社長は「天井が落ちたり、商品棚が倒れたりして店内は壊滅的な状況。復旧のめどは全く立っていない」と話す。
各店舗から応援人員を集めて復旧に当たるとともに、店内にある飲料水やトイレットペーパー、ストーブなどを運び出し、同社が防災協定を結ぶ七尾市の避難所に届ける作業を進めている。敷地内では灯油の販売も継続中という。
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また、周辺一帯が断水しているため、各店から飲料水などを集めており、山岸副社長は「ホームセンターとして地域支援を続ける」と力を込めている。