「最終回までの“物語”を残す決断をしました」世界的サッカーマンガ「キャプテン翼」連載終了へ 物語の始まりは「静岡」

静岡県内にもゆかりがあり、世界中で人気のサッカー漫画「キャプテン翼」が今年4月発売の雑誌で漫画としての連載を終了することが明らかになりました。

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静岡市駿河区の書店に並んだのは、1月5日発売の「キャプテン翼マガジンvol.19」。4月発売予定の「vol.20」で、43年間にわたった連載を終了すると、集英社が発表しました。

<静岡県内のファン>
「小学生の頃マネして、技のマネとか『ドライブシュート』とかやったので、『タイガーショット』とか。あと、なんかいろいろ感慨深いものがありますね」

1981年に連載が始まった「キャプテン翼」。アニメやゲームにもなり50以上の国と地域で展開され、単行本の累計発行部数は9,000万部を超えています。

「キャプテン翼」は主人公・大空翼が静岡に引っ越してくることから始まります。作者の高橋陽一さんが連載を始めた43年前は子どもたちの間では「スポーツと言えば野球」という時代。高橋さんは当時、マイナースポーツだったサッカーに目を付け、力を入れていた清水市(静岡市清水区)を取材で訪ねたそうです。

<高橋陽一さん(2015年取材)>
「僕が描きだした80年代というのはプロリーグもない時代。静岡は高校サッカーも含めてサッカー盛んなところだし、サッカー王国っていうイメージがあったのでそこを舞台に、という感じでした」

高橋さんは連載の終了について「最後まで連載にこだわり、体力の限界まで“漫画”を描き続けるよりも連載をやめ、『キャプテン翼』の最終回までの“物語”を残す決断をしました」とコメントしています。

今後は構想している物語を絵コンテのような形で残し、制作の継続を検討しているということです。

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