青森県十和田市の十和田地方卸売市場で5日、初競りが行われた。主力のニンニクは5728キロが上場され、1キロ当たりの高値は1728円(前年比432円高)、平均単価は1009円(同432円高)。小玉傾向のため上場量が前年の半分ほどにとどまり、品薄感から平均で7割余り高いスタートとなった。
同市場を運営する十和田青果によると、同日の総入荷量はニンニクのほかナガイモ、ゴボウを中心に8品目で計約11トン。
ナガイモは洗いと土付き合わせてほぼ前年並みの1386キロが上場され、洗いは10キロ当たりの高値3888円(前年比324円高)、平均単価は2862円(同295円高)。昨夏の猛暑の影響で良品の割合が少なく高めとなった。
ゴボウは前年よりやや少ない3364キロが上場され、4キロ当たりの高値756円(同540円安)、平均単価562円(同90円安)だった。
同社の坂田真也社長は競りに先立つあいさつで「生産者の高齢化や資材高騰など状況は厳しいが、選別請負作業を織り交ぜながらより多くの品物を集めたい」と述べた。