能登半島地震で道路陥没や断裂…福井県内で続く通行止め「復旧は未定」

地震によるパイプラインの漏水で陥没した市道=1月5日、福井県坂井市坂井町下兵庫

 能登半島地震の影響で、福井県坂井、あわら両市で1月5日、道路の陥没や断裂により複数箇所で通行止めとなっている。坂井市坂井町下兵庫では埋設された県営パイプラインから漏水したため、直径約4メートル、深さ2メートルほど市道が陥没している。

 坂井市産業政策部によると、市道陥没は1日午後5時ごろ、市民からの連絡で分かった。地下には県営パイプラインが通っており、地震により直径約20センチのパイプから水が漏れたとみられる。市によると、地震で埋設パイプラインが漏水したのは初めて。

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 あわら市内では下金屋の「名泉郷ニュータウン」、蓮ケ浦、指中の市道3カ所で全面通行止めが続く。名泉郷はのり面崩壊、蓮ケ浦と指中は路面沈下が確認され、市は「復旧は未定」としている。

 一時通行止めとした北潟湖に架かる「昭和橋」(同市北潟)は応急復旧が完了した4日午後5時に通行止めを解除した。

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