塾なし独学で東大へ、ダンス国際大会で連続優勝… 沖縄を代表する「Z世代」9人の横顔は【12月30日~1月6日 沖縄タイムス+プラスのみどころ】

 心が痛む新年の幕開けとなりました。連日のニュースに、落ち着かない日々を過ごされている方も多いかと思います。

 さて、今週の「デジ編チョイス」は、生まれた時からインターネットが身近にある「Z世代」(1990年代後半~2010年前後生まれ)の若者9人をご紹介。沖縄にゆかりがあり、デジタル技術を駆使しながら社会課題や自身の夢、世界に挑んでいる若者たちです。輝く可能性、自由な発想に、きっと刺激を受けるはず。

塾通わず独学で東大に現役合格

メアライズアカデミー塾長・仲間令さん(22) 

「経済環境や離島に住むことで生じる学習格差をなくしたい」と語る仲間令さん=東京大学赤門前(照屋剛志撮影)

 中学3年で東大を志した仲間令さん。母子家庭で育ったこともあり、学習にお金をかけられないと、学習塾に通わず市販の参考書を頼りに、独学で東大に現役合格しました。そんな彼が今、向き合う社会課題は?

島唄よ、三線よ、世界に響け

ネーネーズ・小濱凜さん(22) 与那覇琉音さん(20) 狩俣幸奈さん(20)

ネーネーズのZ世代(左から)小濱凜さん、与那覇琉音さん、狩俣幸奈さん=那覇市・ライブハウス島唄(金城健太撮影)

 結成34年を迎える女性ボーカルグループ「ネーネーズ」は今、4人中3人がZ世代。SNSやYouTubeを駆使し、人気の民謡をカバーした「歌ってみた」シリーズなど、知恵を出し合って新たな発信の在り方を模索しています。Z世代の彼女たちが見つめる先はそう、「世界」なのです。

目指すはロス五輪、しかも「金」

ソフトボールU18日本代表・島仲湊愛さん(18)

バッティング練習で汗を流すソフト ボールU18日本代表の島仲湊愛さん=名護高校グラウンド(名護大輝撮影)

 昨年夏に中国で開催されたアジアカップU18の日本代表として、攻守に活躍し優勝に貢献した期待の星、島仲湊愛さん。幼稚園の頃からソフトボールをしていたという彼女が狙うのはロス五輪の「金メダル」。複数の大学の誘いを断り、実業団を選んだ理由とはー。

芸術✕平和教育で「千通りの表現を」

アートインストラクター・國仲杏さん(23)

作品を手にする國仲杏さん(本人提供)

 平和教育と芸術を組み合わせた「アートセッション」に取り組む國仲杏さん。その道を選んだきっかけは高校時代の米国留学と言います。「無知ほど怖いことはない」と強く感じたという、その経験を語ってくれました。

國仲杏さんの記事を読む

高額費用で遠いた夢、自らつかむ

パイロット・島﨑夏風さん(26) 

各種スイッチを確認する島﨑夏風さん=那覇市の那覇空港(國吉匠撮影)

 琉球エアーコミューター(RAC)の新人パイロット、島﨑夏風さん。経済的な理由や、出身大学の壁といったさまざまな困難を乗り越えて、沖縄の空を飛ぶという夢をつかみ取りました。その道のりとは…。

国際大会で連続優勝! 目指せ五輪選出

ブレイキン・津波古梨心(Riko)さん(16)

アクロバティックなダンスを披露する津波古梨心(Riko)さん=うるま市地域交流センター(名護大輝撮影)

 昨年6月にカナダ、スペインで開かれた二つの国際大会で連続優勝を果たし、キレのあるブレイキン(ブレイクダンス)を武器に、世界の舞台で活躍する津波古梨心さん。今年夏のパリ五輪で初採用されたブレイキン。五輪代表の選出を目指し、日々努力を重ねています。

愛あふれる琉球古典芸能の新星

琉球古典芸能・伊江里菜子さん(17)

三線を演奏する伊江里菜子さん=那覇市内の祖父母宅(屋良朝輝撮影)

 2023年度沖縄タイムス伝統芸能選考会で器楽全5部門(三線、箏、笛、胡弓、太鼓)で優秀賞を、琉球新報社主催の琉球古典芸能コンクールで舞踊優秀部門を獲得するなど、目覚ましい活躍を見せた伊江里菜子さん。17歳の彼女が引かれる、琉球古典芸能の魅力とは?

 沖縄も、寒さが増してきましたね。年末年始の疲れが残っている人も少なくないかと思います。3連休の天気は、気象予報士・崎濱綾子さんのコラムでチェックを! つい誰かに話したくなる小話も盛りだくさんですよ。今週は篠原知恵が担当しました。

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