滋賀の近江高校が初の決勝へ 堀越高校に快勝、青森山田高校と頂上決戦 全国高校サッカー

近江-堀越 前半、近江のMF鵜戸が先制ゴールを決める(国立競技場)

 第102回全国高校サッカー選手権は6日、国立競技場で準決勝を行い、2年連続3度目の出場の近江(滋賀)は3-1で堀越(東京A)に快勝して初の決勝進出を決めた。滋賀県勢としては、第84回大会で優勝した野洲以来18大会ぶり。8日に国立で行われる決勝で青森山田と戦う。

 近江は鋭いドリブルと細かいパスワークで敵陣に攻め込み、相手を翻弄(ほんろう)。前半11分、MF鵜戸のシュートで先制。2分後には鵜戸のシュートのこぼれ球をゴール前のMF山門が蹴り込んで追加した。勢いは止まらず、同22分には主将のDF金山が今大会初ゴールを決めた。前半はシュート11本、相手は0本に抑えた。

 後半は相手のシステム変更で攻め込まれる場面もあったが、球際で負けず、カバリングもさえて、流れの中でピンチを作らせなかった。試合終了間際のPKによる1失点にしのいだ。

 近江は今大会で、全国高校総体(インターハイ=IH)3位の日大藤沢(神奈川)とIH王者の明秀学園日立(茨城)をPK戦の末に破り、準々決勝で前回大会4強の神村学園(鹿児島)に4-3で競り勝つなど、強豪を次々と撃破している。

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