【集団食中毒】特養ホーム2か所の計17人が発症 給食提供施設に「調理禁止処分」 広島・坂町

広島県は6日、坂町の特別養護老人ホーム2か所で集団食中毒が発生したと発表しました。

県によりますと、4日午後1時頃、坂町の特別養護老人ホームから西部保健所広島支所に「2日から3日にかけて発熱や下痢を発症した入所者が複数名いる」という連絡がありました。

県が調査したところ、この特別養護老人ホームで11人、坂町にある別の特別養護老人ホームで6人のあわせて17人(60代~100代の男性1人と女性16人)が食中毒のような症状を示していることが分かりました。発症した人たちは毎日3食とも同じ給食を食べていて、検便でサルモネラ属菌が検出されたということです。

このため、県は給食を原因とする食中毒と判断。6日午後、坂町の集団給食施設「広島県済生会福祉総合センター」を調理業務の禁止処分としました。

同センターでは集団食中毒が起きた特別養護老人ホーム2か所とケアハウス、保育所のあわせて4施設に1回130食程度を提供していますが、ケアハウスと保育所では今のところ発症した人はいないということです。また、発症した17人のうち13人が受診しましたが、重症者はおらず、全員、回復傾向だということです。

今年に入って広島県内で集団食中毒が発生したのは、これが初めてです。

県は食中毒の予防のため、手洗いの徹底、食品の十分な加熱と適切な保存、調理器具類の殺菌・消毒を呼びかけています。

(画像は「サルモネラ属菌」 東京都保険医療局HPより)

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