実は「鉄道県」 定刻通り通過するのはもったいない愛知の駅はどこ? 最強「穴場の駅前タウン」を大調査

駅近グルメ

自動車王国と言われている愛知県ですが、実は「鉄道」も非常に充実しているのをご存じでしょうか? 愛知県内にある駅の数は約500駅と全国第4位を誇り、さらに私鉄に絞れば東京に次ぐ2位の駅数がある日本でも有数の「鉄道県」なんです。

そんな愛知県にある約500駅の中から、途中下車におすすめの「穴場の駅前タウン」を調査しました。

■豊橋鉄道・三河田原駅

三河田原駅

愛知県内で最南端の駅である「三河田原駅」では、まるで芸術ホールを彷彿とさせるモダンでオシャレな駅舎が乗客を出迎えてくれます。

菜の花をあしらったストリートピアノ

「はじまりの駅舎」と称される三河田原駅の駅舎を設計したのは東急東横線「渋谷駅」やJR九州「熊本駅」なども手がけてきた日本を代表する建築家の安藤忠雄氏。近代的で特徴的な扇形の構造は、街のシンボルとして未来へと向かう田原市の姿を表現しているといわれています。

広々とした駅舎の中には田原市の名産品である菜の花をあしらったストリートピアノも設置。駅を利用するピアニストたちが思い思いに演奏を楽しんでいます。

重要文化財「千山万水図」

三河田原駅で下車して楽しめるのは歴史探索! 駅前通りを北へ15分ほど歩くと田原城跡があります。その中にある「田原市博物館」には江戸時代後期に田原の発展に尽力しながら画家・蘭学者としても才能を発揮した渡辺崋山の展示物を鑑賞できます。

田原市博物館が所蔵する「千山万水図」は、渡辺崋山が田原を舞台に最晩年に描いた作品。国の重要文化財として指定されています。

羽根産しらすとうなぎまぶし丼

歴史散策を楽しんだ後は疲れを癒やすグルメが一番! 三河田原駅の目の前、徒歩わずか30秒の「大谷屋食堂」では、ウナギを丸ごと1匹使った「うな丼」が2035円です。地元の海の幸を生かした「赤羽根産しらすとうなぎまぶし丼」なら、肝吸いもついて1540円と、地元ならではのおいしいウナギ料理をリーズナブルな価格で楽しめます。

■JR東海道本線・尾張一宮駅

上層階には「一宮市立中央図書館」があるi-ビル

名古屋駅から岐阜方面へ約10分で到着できる「尾張一宮駅」。明治19年に開業してから100年以上にわたって街の発展を見守り続けてきました。

現在の駅舎はグッドデザイン賞も受賞した駅ビル「i-ビル」。ビル内には新鮮でお値打ちな食材や惣菜などを購入できるお店はもちろん、上層階にはなんと「一宮市立中央図書館」も入居しています。駅ビルの中に大きな公立図書館があるのは全国的にも珍しく、老若男女を問わず多くの方が利用しています。

おにまんじゅう

尾張一宮駅の近くには、「一宮」の名前の由来ともなったことでも知られる真清田神社があり、駅と神社の間には立派なアーケードを構える「本町商店街」が広がっています。尾張一宮駅で降りて散策するなら、神社の参拝に向かいながら商店街グルメを堪能するのが王道のスタイルです。

中でも地元民おすすめのお店が「後藤商店」。大きめにカットしたイモが入った「おにまんじゅう」は、素朴な甘味と品の良い味わいです。蒸かし立ての名物商品を頬張れば、自然と笑みがこぼれます。

ザ・ルーモァバーガー「カニクリームコロッケバーガー」

もう1つ地元民から人気を集めているのが、ハンバーガーショップ「ザ・ルーモァバーガー」。お店があるのはなんと真清田神社の敷地内。高さ9センチにもなる「チーズバーガー」や、高さ18センチの「カニクリームコロッケバーガー」など、大ボリュームのハンバーガーを神聖な場所で味わえます。大きな口でガブリと食べれば、口の中が通勤ラッシュ並みの大混雑間違いナシです!

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